なぜあの人は変わらないのか
教育者のためのメンタルプログラム
THE CHANGEとは、教育者や指導者を対象としたメンタルトレーニングプログラムです。
例えば、あなたが子どもや社員、部下、選手を教育、指導しても、相手が教えた通り実行してくれるとは限りません。言い訳されたり、抵抗されたり、反発されることもあるでしょう。
何をどう教えるか?考えることは重要です。しかしそれはあなたのライバルも考えています。
その他大勢を抜け出すには、なぜ教えたことを実行しないのか?が理解できなくてはなりません。あなたの指導がうまくいかないのは、メンタルヘルスの理解が不足しているからです。
メンタルヘルスという概念は精神医療だけのものではありません。勉強や仕事、スポーツをしているときも、もちろん、あなたの話を聞いているときも相手のメンタルは活動しています。
THE CHANGEを通じて相手のメンタルヘルスを理解できれば、教育のフォーマンスを短期間で、飛躍的に高めることができるでしょう。
教育や指導の行き詰まりを解消できる
THE CHANGEは親や教師、経営者、管理者、カウンセラー、スポーツトレーナーなどの教育者、指導者のパフォーマンスを最適化します。
教え、導くことはやりがいのある役割です。
しかし、単に知識や技術を言葉で教えて完結するような単純なものでもありません。
うまくいかないときもあったはずです。落ち込んだり傷ついたり、不愉快な思いをしたこともあったでしょう。自信をなくし、教えることが嫌いになったこともあるかもしれません。
あなたが相手を信頼できないとき、相手もまたあなたを信頼できません。何をどう教えても、相手がそれを実行することはないはずです。
何を言ってもダメなやつ、そう思えば思うほど相手のパフォーマンスも下がっていきます。
もし教育や指導で行き詰まりを感じているなら、それは教え、導くためのスタンスを根本的に改める機会なのかもしれません。
THE CHANGEを体験すれば、教育する、指導することをもっと好きにになるでしょう。
見えないメンタルを変えるのは難しい
メンタルヘルスの問題解決が難しいのは、それが数字で測定したり、目で見て確認できないものだからです。正しく把握できないものを動かせないのは、むしろ当然と言えるでしょう。
例えば、体重や体脂肪率という指標を持たずにダイエットが成功することはありません。
それと同じように、メンタルの変化を望むなら現状や目標、進捗を判断する指標が必要です。
残念ながらメンタルヘルスに客観的な指標はありません。そのため、どのように教え、どこへ導くかは経験則や価値観に委ねられます。
それが正解かどうかを判断する基準がないのです。たとえ直感的に正解が分かっても、なぜ正しいと言えるのか、理屈が分かりません。
だから声を荒げる、手が出る、精神論で叱責してしまう。教育者や指導者というのは、事あるごとに迷いと戦うよう、求められる役割です。
メンタルヘルスの客観的な指標は今後も現れないでしょう。しかし、相対的な指標を設定することはできます。信頼できる共通の指標に基づいて精神状態を定点観測できれば、生徒や社員を迷いなく指導することは難しくありません。
人という生物のユニバーサルデザイン
ここで問題になるのはメンタルヘルスは文化や時代によって変わるということです。例えば、アボリジニーとロンドンの市民では、精神的な健全さの基準がまるで異なってきます。
考え方や常識というのは文化や時代によって変わります。しかし私たちがホモ・サピエンスという霊長類の動物であることは変わりません。
しかも、私たちサピエンスは、数万年もの間、身体構造が進化していない特殊な生き物です。
身体構造が同じであれば、脳や神経の構造も変わりません。つまり、メンタルヘルスを構成する感情や感覚に関するアルゴリズムは、太古の昔から変わっていない、ということです。
THE CHANGEが採用しているメンタルヘルスの測定指標は人という生物のユニバーサルデザインに基づいて考えられています。専用のアナライザーを使えば、経験則に頼らず、メンタルを目で見るように把握できるでしょう。
メンタルのOSをアップグレードする
例えば、ボクシングの選手がどうすれば勝てるか?を考えるのは悪いことではありません。
しかし、いかに強力な技術を身につけても、逃げ腰のままで試合に勝つことは不可能です。
スキルというのは、パソコンにおける応用ソフト、アプリケーションの役割を果たします。しかし、アプリが動作するのは、それに対応する基本ソフト、OSがあるときだけです。
本に書いてある心理のスキルは、どれも素晴らしいものばかりです。しかし、それらはアプリであり、単体で機能するわけではありません。
どんなにスキルを学んでも結果が出ないのは、対応するOSを持っていないからです。
結果を出せる教育者は生徒や社員、選手の心理的なOSをアップグレードする方法をよく知っています。それを誰でも再現できるよう体系化した考え方、それがチェンジ理論です。
チェンジ理論の役割・コンセプト
THE CHANGEは、人のメンタルヘルスを測定し、標準化するためのツールです。ツールの妥当性と信頼性を支えるのがチェンジ理論です。
チェンジ理論のコンセプトは、メンタルヘルスを共通言語で表現することにあります。
例えば、全国展開しているラーメン店はどの店舗でも同じ味を楽しめます。ラーメンの作り方がレシピで標準化されているからです。
レシピが有効なのは、グラムのような単位、塩のような言葉の理解が前提にあるからです。
これらの概念がなければ、レシピがあっても同じ味を再現することはできないでしょう。
メンタルヘルスの共通レシピはありません。それどころか、何をもってメンタルヘルスを判断するのか?、単位も定義もありません。
チェンジ理論はメンタルヘルスに関する自然科学や社会科学、人文科学を横断する理論です。精神的成長を施すためのレシピ、それを読むのに必要な単位や言語を与えてくれます。
THE CHANGEにしかない四つの魅力
体系的なロジック、誰でも再現できる
心は理屈で動かない、のは確かです。人の動機づけは感情や感覚、情動によってのみ起こります。しかし、そのプロセスを再現できるのは、明確なロジックがあってこそ、です。
例えば、孤独感や罪悪感などの不快な感情も機能的な役割を果たしています。
THE CHANGEの体験者なら、それらが何を動機づけるものなのか、まったく同じ答えを同じロジックから引き出せるでしょう。
THE CHANGEに精神論は不要です。たとえ叱咤激励するときも、明確な目的意識がない場合と比べ、結果は大きく変わるはずです。
アナライザーで指導ポイントを可視化
メンタルヘルスを物理的に見ることはできません。しかし、それを概念化することで、まるで見えるかのように捉えることは可能です。
THE CHANGEのアナライザーはメンタルを五色のグラデーションでスケーリングするツールです。THE CHANGEを熟練すれば、目の前の相手の色が瞬時に分かるようになります。
どこを押せばメンタルOSがアップグレードされるのか、ToC(Trigger of Change)が見えるため、教育や指導に迷いがなくなります。
リバウンドしない一生の変化を施せる
ダイエットがうまくいかないのは、見た目や数字に囚われているからです。それと同様に、精神的な成長や変化が長続きしないのは、短期的な成果のみを指標にしているからです。
THE CHANGEの指標は、長期的かつ永続的な変化の目安になります。アナライザーに沿って教育をすれば、簡単にリバウンなどしない、一生の変化を与えることができるでしょう。
メンタルOSの更新が完了すれば、すでに知っているスキルを活用することができます。もう小言を言う必要はありません。結果や成果に向けて、自律的に行動し始めるでしょう。
心理的な問題を共通言語で共有できる
THE CHANGE、最大の魅力は、メンタルヘルスについて同じ言語で共有できることです。会議やカンファレンスなど、ある人のメンタルについて複数人で話す場合、得られるコンセンサスは共通言語の有無に左右されます。
例えば、夫婦が子育てについて話すとき、学校が生徒の生活指導の方針を決めるとき、人事部が社員教育の体系を考えるとき、精神科医と臨床心理士が治療過程を共有するときなど、
人について人が話すとき、そのすべてにおいて共通言語があることは、その後の指導の結果に強力なインパクトを与えるでしょう。
誰かを導く仕事をもっと好きになろう
教育や指導というのは、たとえ最適解であっても、短期的な成果が出るとは限りません。よい教育者、指導者ほどよく迷うものです。
経験則を理論に基づく確信に変えたり、足りない経験を理論で補うことができます。教える仕事をまた好きになることもできるでしょう。
すでにTHE CHANGEを学び、実践している教育者、指導者の声を参考にして下さい。
THE CHANGEの対象者・学習資格
THE CHANGEを学ぶのに適した方
親・養育者
勉強しない、言うことを聞かない、学校に適応できない子どもへの対応が分かります。夫婦間で子育ての方針を共有する際にも役立ちます。
教師・学校運営者
いじめや学級崩壊、協調しない反抗的な子ども、要求の激しい親への対応が分かります。学校や教師で対策を共有する際にも役立ちます。
経営者・マネージャー
社員の満足度向上、職場の環境改善、不平不満が多い社員への対策などが分かります。組織開発やモチベーションの管理にも役立ちます。
管理者・リーダー
効果的なマネジメントやチームビルディング、反抗的な部下への対策が分かります。部下のやる気や主体性を引き出す場合にも役立ちます。
人事(採用教育)担当者
組織開発、教育研修、パワハラ対策、人事考課や異動、昇進の判断などに役立ちます。人事に関する判断基準を一元化することができます。
臨床心理士・カウンセラー
患者との関係改善、精神障害の再理解、回復目的の心理分析などに役立ちます。既存の心理療法の効果をさらに高める上でも役立ちます。
スポーツトレーナー
練習で強いのに本番に弱い選手、フィジカル面に問題がないのにメンタル面が不安な選手に対する効果的な指導方法、接し方が分かります。
福祉職・福祉従事者
障害者や生活困窮者に対する効果的な生活指導の方法が分かります。トラブルやクレーム対策の方針を組織で共有する際にも役立ちます。
医師・医療従事者
患者に効果的な生活指導ができます。モンスターペイシェントやドクターショッピング、クレーム対策の方針を共有する際にも役立ちます。
上記以外、以下のような方も歓迎します。
- 士業・フリーランスの方
- 精神疾患者の家族や配偶者
- 人そのものに興味がある方
- 心理学や自己啓発に飽きた方
- 夫婦の関係を改善したい方
- 進化心理学に興味がある方
THE CHANGEを学ぶのに必要な資格
THE CHANGEは学習する人を選びます。上記、何らかの教育に携わる方のうち、以下の条件を満たす方のみ学ぶことが可能です。
精神症状・障害を持っていないこと
気分障害、発達障害、適応障害、ほか何らか精神症状の診断もしくは自覚がある場合、その障害や症状を悪化させる可能性があります。
メンタルスコアが一定以上であること
健康とは病気がないことではありません。アナライザーでメンタルスコアが一定以下と判断した場合、学習を中止することがあります。
教育や指導に対して真剣であること
教育や指導という役割を単なる労働と捉えている場合、学習が困難になる可能性があります。自身が変わり相手も変わる。相互の成長や変化を楽しめる方に適したプログラムです。