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メンタルが強いとはどういうこと?
メンタルが強い子の親がいる絶対にやらないこと。それは、子どもの課題を先回りして、親が代わりに解決してあげること、です。
そもそもメンタルが強い、とはどういうことなのか、そこから確認していきましょう。
メンタルが強いとは、失敗しない、何でもうまくこなすことではありません。たとえ失敗してもうまくできなくても、挫折から立ち直り、また何度でもそれにチャレンジできること。
それが本当のメンタルの強さです。
挫折から立ち直る練習をさせよう!
子どものことが大切なのは当たり前です。なるべく苦労なく笑顔で過ごしてもらいたい、そう思うのは決して悪いことではありません。
しかし少しの苦労もなく生きることができるでしょうか。どんなに有能な人でも、生きていれば理不尽に遭遇します。太刀打ちできず打ちひしがれ、立ち止まることもあるでしょう。
そこで立ち直り、またチャレンジできるかどうかは才能や性格ではありません。練習です。
メンタルが強い子の親は子どもが困難や挫折から立ち直る練習をさせるのが上手なのです。
誰かが何とかしてくれるものなんだ
例えば、子どもの靴ひもを結んであげたり、勉強や宿題を手伝ってあげたり、毎朝、起こしてあげたり、友達関係に口を出したり、
先回りして解決していたらどうなるでしょう?
あなたの子どもはこう感じるはずです。
ああ、誰かが何とかしてくれるものなんだ。
手を出さず失敗したら子どもが落ち込むではないか、それのどこがいけないのでしょう?
靴ひもをらうまく結べず無力感を感じる。
テストの成績が振るわず劣等感を感じる。
いつも学校に遅刻して罪悪感を感じる、
だからこそ人は練習し、努力し、工夫するのです。教育や指導の本質は、失敗から改善を引き出すプロセスを仕組むこと、にあります。
先回り解決すること=長期的な虐待
子どもの課題を先回りし、親が解決することは短期的に見れば、優しさかもしれません。
しかし長期的に見れば、それはもう虐待です。
誰かが何とかしてくれる。
間違った信念を持って大人になった子どもは、社会で生きることが難しくなるでしょう。
上司が何とかしてくれる
会社が何とかしてくれる
社会が何とかしてくれる
誰かが何とかするべきだ!
挫折から立ち直る練習を積んでいなければ、生きづらさを感じるのは当たり前でしょう。
子どものためという言葉は本当か?
なぜ先回りして解決してあげたくなるのか、感情や感覚の矛先をよく見つめて下さい。
子どもが苦労するのを見たくない
子どもの失敗を見るのは嫌だから
楽しく生きてくれたら嬉しいから
だとしたら、それは子どものことに関する、あなた自身の願望や欲求ではありませんか?
あなたの子どもは、あなたの願望や欲求を満たすために生きているのではありません。
子どものため、という言葉を使い、自分の願望や欲求を満たすのは、いずれあなたの子どもを生きづらくさせることに気づいて下さい。
まとめ
孤独感や罪悪感、劣等感、無力感を遠ざけてはいけません。それらは理不尽や矛盾に立ち向かう強さをつくる原材料と言えるでしょう。
失敗による不快な感情を強さに加工するプロセスを手伝うのが本来の教育者の役割です。
成功するまで試行錯誤できる粘り強さ。それさえあれば、、あなたの子どもはどんな困難や挫折に遭遇しても乗り越えてしまいます。
本当に子どもの幸せを願うのなら、先回りして解決してあげることは控えましょう。